シン・シティ
白黒の背景、人物。赤い唇、ドレス。美しいコントラスト。最初からマジぶっ飛んだ! 監督にロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー。特別監督にクエンティン・タランティーノ。出演者はミッキー・ローク、ブルース・ウィルス、クライヴ・オーウェン、ジェシカ・アルバ、ベニチオ・デル・トロ、ブリタニー・マーフィー、イライジャ・ウッド、マイケル・マドセン、ジョシュ・ハートネット、デヴォン青木。豪華すぎる。ぶっ飛んじゃうよ!10月1日。公開初日、しかも映画の日(誰でも1000円)に見に行ったんだけど、客は半分埋まってるくらい。日本人はぶっ飛ぶ気はないのかね?
EPISODE1 From THE HARD GOODBYE:仮出所中のマーヴ(ミッキー・ローク)は生まれて初めて天使を抱いた。娼婦のゴールディ(ジェイミー・キング)。朝起きるとゴールディは何者かに殺されていて、罪を着せられたマーヴは復讐を誓う。
EPISODE2 From THE BIG FAT KILL:ドワイト(クライヴ・オーウェン)の恋人でウェイトレスのシェリー(ブリタニー・マーフィー)はジャッキー・ボーイ(ベニチオ・デル・トロ)に付きまとわれていた。ドワイトに痛めつけられたジャッキーはオールド・タウンに向かう。そこは警官に金と楽しみを与える代わりに支配権を得た、娼婦たちの自治区だった。そこで銃を抜いたジャッキーは殺人兵器ミホ(デヴォン青木)に殺されてしまう。ところがジャッキーは警官だった。ドワイトと娼婦たちはオールド・タウンの自治協定を守るためにジャッキーの首をめぐり泥沼の戦いに巻き込まれる。
EPISODE3 From THAT YELLOW BASTERD:ハーティガン刑事(ブルース・ウィルス)は引退を決めていた日に、幼女偏愛者で殺人者でもあるロアーク・ジュニア(ニック・スタール)を半殺しにしてナンシー(ジェシカ・アルバ)を助けた。しかし、相棒のボブ(マイケル・マドセン)に裏切られ、獄中生活を送ることになる。そこでのハーディガンの唯一の心の支えはナンシーからの手紙だけだった。しかし、8年後、手紙が突然途絶え若い女の指が届く。出所したハーディガンはナンシーを守るために戦う。
フィルム・ノワール。ハードボイルド。スタイリッシュ。このような表現でまとめれないし、言い表せられない。人が殺されまくるので、この映画をただのバイオレンス映画という人もいるかもしれない。でも、ほら!そこにはユーモアが溢れてるじゃない!細かいプロットを気にせず、ただただ目の前の映像に酔いしれていればよい。そうだ!これは最高の娯楽映画だ!!
白黒の中でトレンチコートに赤いコンバースのドワイト。ただ1人全身に色が付いた(黄色!)イエロー・バスタード。金髪のゴールディ。赤い唇のゲイル。青い目のベッキー。男はどれも酒とタバコの匂いがする。ロバート・ロドリゲスが作ったであろう音楽もかっこいい。この映画は視覚、嗅覚、聴覚を刺激する。
ジェシカ・アルバはツヤだね。エンだね。艶美だね。ファンタスティック・フォーなんかに出てんじゃないよ。アメコミ原作好きね。あんた。ジェシカ・アルバはストリッパー役なのでもちろん最初は脱ぐはずだった。ところが、おとんがダメだと。おとんよ。それこそ本当のシン(罪)ではないか?ばっきゃろー!
イライジャ・ウッドはこの映画や『エターナル・サンシャイン』でフロドを脱却しようと頑張っている。怪演。
一番好きなシーンはドワイトがタバコを吸っているジャッキーを便器に突っ込むシーンかな。このシーンのポスターがあったら買うのに。
『キル・ビルvol2』の音楽のお返しに1ドルで監督したタランティーノの撮影シーンはドワイトが死んだジャッキーを乗せてコールタールの沼へ向かうシーンだそうな。
あとシン・シティをこれから見に行く人は映画代と余分に800円持っていきましょう。その800円でパンフレットを買うのです。近年まれに見るできの良さだから。なんか、コミックとフィギアも欲しくなって来た・・・。