ビール15年戦争

 そういや、北海道に帰る前に吉祥寺のブックオフで前から読んでみたかった「ビール15年戦争」という本を買った。北海道で暇なときに読んだ。
 85年(昭和60年)時点でのシェアはキリンが60%超、大日本ビールから分かれたサッポロ、アサヒがそれぞれ20%、10%。サントリーが約9%。それが1987年にアサヒのスーパードライの発売によってビール業界のシェア争いに火がつく。その紆余曲折を綴ったのがこの本である。社長から一般社員まで、いろいろな登場人物が出てくる。普段何気なく飲んでいるビール、発泡酒だが裏側にはこんなにもドラマが隠されていたのか!と。
 ドライ戦争後、ビールは瓶から缶へ。販売は酒屋からコンビニ、ディスカウントストアーなどへ。2001年ついにシェアでアサヒがキリンを抜く。
 自分がビール業界に持っていたイメージは「4社(オリオンビールを入れると5社)でシェアを取り合う成熟業界だからつまらない」というものだった。んなこたあない!おもしろいじゃん!!現にどの会社も海外戦略(主に中国)を採っているし、国内ではサッポロが酒税の安い第3のビール(ドラフトワン)を発売。他社も追随するなどいろいろ動きがあるではないか。それに加え、いままで発売されているビールのほとんどが消えているという事実。今あるキリンラガー、アサヒスーパードライ、サッポロ黒ラベルはほんの一握りの残ったビールだったのだ。やりがいがある仕事だね。ビールマン!!