ミリオンズ

fuji01162005-11-06

 「僕の子供たちに堂々と見せられる映画を作りたいと思った」というダニー・ボイル28日後...以来の作品。28日後...見たけどあまり覚えていない・・・。 ヴァキューミング、ストランペット(ともに劇場未公開)は見ていないので、なんだかダニー・ボイル久しぶり!ってな感じ。


 Story:お母さんが亡くなり、新しい地に引っ越してきたダミアンとアンソニー。線路の近くで遊んでいたダミアンのもとに空からお金が降ってきた!中身はなんと22万ポンドの札束。貧しい人のためにそのお金を使おうとする、キリスト教マニアのダミアン。一方、現実主義で最新のゲーム機やBMX(samuraiだっけ?shougunだっけ?kumichouだっけ?なんだっけ?)にお金を使おうとするアンソニー。しかし、イギリスのお金、ポンドは12日後にはユーロに変わってしまう。22万ポンドを使い切らなければ、お金はただの紙くずに・・・。果たして、お金は使いきれるのか?

 黄色い花畑を自転車で疾走するふたり。電車。CGで立てられていく家。スピーディーで映像もスタイリッシュ。『ホーム・アローン』みたいなシーン以外はポンポン、テンポよく物語りは進む。線路際に立てたダンボールの基地が、中にいるダミアンと一緒にガタンガタン揺れるシーンは笑えると同時に音楽もいい。最後にかかる音楽は涙を誘うが結局でず。感動、笑い少々の映画。


 子供のころに一度は信じた「お金で買えないものもある」、「願い続ければかなう」ということを思い出させてくれようとはする。でも、いまいち言いたいことがわからないし、資本主義にどっぷり浸かっているから、まず無理。だからなおさら、「願い続ければかなう」と信じ続けている、そばかすだらけのダミアンがかわいい。