エリザベスタウン

fuji01162005-11-12

 Story:シューズ会社に勤務するデザイナー、ドリュー(オーランド・ブルーム)は、長年開発に打ち込んできた画期的なシューズが失敗に終わり会社をクビになってしまう。自らの人生を終わらせる覚悟を決めるが、命を絶とうとしたまさにその時、故郷を訪れていた父親が心臓発作で亡くなったという報せが届く。父の葬儀のためにケンタッキー州の小さな街、エリザベスタウンへと向かう。失意の彼は飛行機の中で、陽気でお節介焼きのフライト・アテンダント、クレア(キルスティン・ダンスト)と出会う…。

 監督・脚本は『あの頃ペニー・レインと』のキャメロン・クロウ

 うーむ。見た感想は、うーむである。物語の初めっから007の秘密基地をちゃっちくしたようなシューズ会社。矢継ぎ早にドリューに起こる不幸。やたらに挿入され、自己主張をする音楽。あと変なナレーション。まったく感情移入ができん!俺は映画を見るときは登場人物に感情移入して・・・っていうタイプでもないのだけど。こっちは泣く気満々できてるんだから!CM、予告を見てさ。

 ってか、オーランド・ブルームさん!あんた剣や鎧のイメージ付き過ぎです。なんか、違和感を感じる。Tシャツとパンツは特に・・・。ブルースクリーンの前でばっかり演技してるから、こんなことになるんだよ!なんか不自然。

 対する、キルスティン・ダンストはいいねぇ。あんたのブスかわいさ最高!あんたはとても綺麗とは言えないが、たまにものすっごくかわいい表情をする。スパイダーマンしかり。ヴァージン・スーサイズしかり。特にエターナル・サンシャインのベットで飛び跳ねてるシーン(でも、エターナル・サンシャインは比較的ずっとかわいい)は最高!エリザベスタウンでは背中の虫を取ろうとするシーン(パンツ見えてたし)や長電話のシーン。長電話のシーンは中学生や高校生の頃を思い出させ、非常に共感できる。でも、この映画の中であんたは一歩間違えれば立派なストーカー。そこらへんも、感情移入できない理由かもしれん。

 でも、CMで流れてるあのシーンで泣いたけど。CMでさえちょっと泣きそうになったしね。ドリューが父親を思い出しながら旅をしてるシーンね。でも、あれはそれまでの物語を汲んで泣いたわけでもないし、ましてや自分が経験したこととリンクして泣いたわけでもない。音楽にやられたんだよ!!エルトン・ジョンの『父の銃』。あれなら何回でも泣けます。

 キャメロン・クロウのことだからそのシーンごとに合った音楽を使っているのだろうけど、いかんせん無知なもので。音楽も分かれば、雑音が素敵なBGMに変わるのかもね。

 良くも悪くも音楽の映画だね。こりゃぁ。